「ポイント、貯めた方がいいのかな。それとも使った方がいいのかな」
順調に貯まっていくポイントを見て、そんな風に思ったことはありませんか。
貯まっていくと達成感はあるけれど、いつまで貯め続けるんだろう……と気になる人もいるかもしれません。
私は以前、せっせと貯める派でしたが、今は貯まったらすぐ使う派です。
基本的にはポイントもお金もその人のものなので、好きにしたらいいというのが私のスタンス。「ポイントは絶対に貯めずに使おう」とまではいいません。
でもポイントが「生まれた背景」を知ると、「今後どうしたらいいか」の迷いが減るなぁと感じたので、今回の記事ではその辺りをまとめようと思います。
ポイントを貯めるか使うか迷う人の参考になったら幸いです。
ポイントは「お得なプレゼント」として生まれたわけじゃない

ポイントが付くと聞くと、何となく得をしている気になりませんか。でもそもそもポイントはどのようにして生まれたのでしょうか。
ポイントの起源は、1850年頃のアメリカと言われています。仕入れを間違えて在庫を抱えた小売店が、苦肉の策として「クーポンを集めると景品と交換できる」仕組みを作ったのが原型だそうです。
日本では大正時代の呉服店が最初という説があり、戦後にスタンプ事業が広がって、1980年代に家電量販店のポイントカードで一気に普及しました。そして2003年のTポイント以降、ポイントは企業同士が顧客を奪い合う「経済圏」の主役になっていきます。
この歴史からわかるのは、ひとつのシンプルな事実。
ポイントは、お客さんへのお得なプレゼントではなく、企業がお客さんを引き留めるための道具として生まれたということです。
当然それ自体は悪いことではありません。ただ、「貯めたくなる」ように設計されているものだと知っておくと、景色が少し変わるかもしれません。
知っておきたい、ポイントの3つの性質

1. 法律で守られていない
買い物のおまけでもらうポイントは、実は資金決済法という法律の保護対象外です。
つまり、改悪も、失効も、サービスの終了も、企業の規約次第。現金や預金と違って「あなたの資産」として守られてはいないのです。
2. 実際に、消えたり変わったりする
有効期限切れ、還元率の変更、そして制度そのものの終了。あの有名だったTポイントも、2024年に別のポイントに統合されて名前が消えました。
ポイントは謂わば、企業が独自に発行している「通貨のようなもの」。国が価値を保証する円とは違い、発行した企業の方針や業績しだいで、価値が変わったり消えたりするリスクがあるのです。
3. 財布のひもを緩ませる
「ポイントで買えるなら、これも買っちゃおうかな」——身に覚えがある方、多いと思います。
行動経済学には「メンタルアカウンティング(心の会計)」という考え方があります。人は同じお金でも、入手した経路によって別々の”心の財布”に振り分けてしまう、というものです。
ポイントはまさに「おまけの財布」に入りやすく、現金より気前よく使ってしまう傾向があります。
ポイントを使うときは、「ポイントがなくても買うか」ということを自分に問うてみるとよいでしょう。
だから私は、使う派になりました
現金は、持っていても失効しません。でもポイントは、持っている間ずっと、失効や改悪のリスクを抱えているということになります。だとしたら、なるべく早く価値を確定させた方がいい。これが「使う派」になった理由の1つです。
そしてもうひとつ。「ポイントだと財布のひもが緩む」という性質は、実は味方にもできます。使い道を先に決めておけばいいのです。私のおすすめは、日用品に充てて生活にかかる費用を下げることか、普段は自分に許可を出しにくい「好きなこと」に使うこと。ポイントなら、罪悪感なく自分を喜ばせるお金にできます。
まとめ
ポイントは、企業がお客さんを引き留めるために生まれた「通貨のようなもの」。
法律で守られた資産ではなく、企業しだいで消えたり価値が変わったりします。だからこそ私は、早く使って価値を確定させる「使う派」を選びました。
日用品に充てて生活費を下げるか、普段は我慢しがちな「好きなこと」に罪悪感なく使う。それが今のスタンスです。
大切なのは、ポイントをどうするかの前に「自分はお金をどう使いたいか」という軸を持つこと。その軸があれば、ポイントにも日々の買い物にも、迷わなくなります。
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